2010年ツール・ド・ランカウィ・現地リポート(Stage2)

1.大 会 名 :2010年ツール・ド・ランカウィ(UCI 2-HC) 公式HP:http://www.ltdl.com.my/index.asp
2.遠征期間 :2010年 2月18日(木)- 3月08日(月)
3.合宿期間 :2010年 2月18日(木)- 2月28日(日)
4.大会期間 :2010年 3月01日(金)- 3月07日(日)
5.合宿場所 :マレーシア・コタバル他
6.大会場所 :マレーシア・コタバル~クアラルンプール 合計1014km(全7ステージ)
7.チームオーダー

監督
田中 光輝 /TANAKA Mitsuteru
メカニック
中島 康仁 /NAKAJIMA Yasuhito
メカニック
斉藤 健吾 /SAITO KENGO
マッサー
赤星 太朗 /AKABOSHI Taro
アシスタント
渡会 菜々 /WATARAI Nana
 
 
1選手
西谷 泰治 /NISHITANI Taiji
2選手
別府 匠   /BEPPU Takumi
3選手
綾部 勇成 /AYABE Takeaki
4選手
盛   一大 /MORI Kazuhiro
5選手
品川 真寛 /SHINAGAWA Masahiro
6選手
鈴木 謙一 /SUZUKI Kenichi

◆第2ステージが終了しました。
今日は昨日ほどではありませんが、やっぱり暑かったです。
それと速報などでご存じの方もいらっしゃるかも知れませんが、綾部キャプテンと西谷選手が落車をしてしまいました。
幸い、二人とも大きな怪我はなく明日も元気に暴れる準備をしているところですのでご安心ください。

<二人からコメントをもらっているので下記ご覧下さい>
本日3月2日(火)は昨日宿泊したKuala Terranganu(クアラトランガヌ)という街からのスタートでした。
ここは昨年Jelajah Malaysiaでも宿泊した街でスタート地点は昨年の第5ステージのスタート地点と同じでした。コタバルもそうですが、また「帰ってこられる」というのがとても嬉しいですね。 昨日のレポートでなぜか盛選手の写真が抜けてしまいました・・・。ごめんなさい。ということで今日は盛選手の朝いちばん!?の写真です。ホテル出発前に1枚お願いしました。

朝10時のスタートでしたが、スタートまでは日陰を探してリラックスして準備をします。取材の方がいらしたり、地元のファンの方と写真を撮ったりしながらの約1時間でした。今回、日本から取材に来て下さっているYuftaさん(ゆうたさん)の写真も送ります。今日も補給を取りに来た選手の写真を送ります。今日は全員分あります!!!

◇途中で落車をしてしまった綾部キャプテンのコメントです。
「ひざから出血をしてしまったり(たぶん自転車のどこかで切ったと思われます)、ギア板に手をついてしまったので手も切ってしまい、足首もちょっと痛いのですが、大きな怪我はないのでご心配なく。今日も後半は、代車で走ったのですが特に問題もなかったし、明日は自分の自転車で走れるので引き続き頑張りますよ!!!
こちらのレースドクターに治療してもらいましたが、皆さん親切で優しくて。そういうのって嬉しいですよね。西谷が落車した時は運よく助けられて良かったです。久々に100m位ダッシュしました(笑)。」

◇西谷選手のコメントです。
「不運な落車に見舞われてしまいましたが、運よく綾部がいてくれて本当に助かりました。さらに運よく、なんと無傷!!! 自転車も直してもらったので、明日は問題なく走ります!!! 綾部にも、皆にも本当に感謝しています。色々なことがうまく重なって、今日も最後まで走れたし、結果明日も問題なくスタートできるので、その事に感謝しながら明日からももちろん、行きますよ!!!」

西谷選手が落車した際には、西谷選手の後ろにも落車した選手が多くいて、すぐにはチームカーも中島メカも駆けつけられない状況でした。運よく綾部キャプテンが西谷選手のそばに居て、とっさの判断で自分の前輪を渡し、(というかメカも居ないのでつけてあげて)西谷選手を送り出したのです。その後、綾部キャプテンの自転車には、中島メカがスペア車輪をつけ送り出し無事に二人ともレースに復帰できました。
 今回のエース西谷選手を支えるべく動いた、これぞロードレースと言えるようなアクシデントでした。しかも、アシストしたキャプテンは、その前に落車をしていてスペアバイク(代車)での走行中の出来事です。今日の二人の落車の際には、第2チームカーがうまく第1チームカー停車中のサポートをするなど、リザルト(結果)だけでは見えないことが実は色々とあり、常に冷静な判断が必要なのだと改めて感じた一日でした。
明日はホテルから約70km車で移動してのスタートのため朝が早いです・・・。スタートはいつも通り日本時間の11時、こちらの10時です。けが人はいても、選手もスタッフもやっぱり元気です!!!
毎日熱い戦いを繰り広げるAisan Racing Teamへの応援どうぞよろしくお願いします!!!

Nana
 

【田中監督レースレポート】ツール・ド・ランカウィ 第2ステージ 182.3km
 第2ステージ、朝10時にパレードスタート(3.8km)した。0km地点を過ぎ正式にスタートが切られると、すぐアタックがかかり、少人数の選手が抜け出すがメイン集団に吸収されるという展開が、スタートして50kmすぎまで続いた。
愛三チームとしては、基本的に第1ステージと変わらないスタンス(10人~20人くらいの逃げグループに、愛三から3選手以上(西谷を含む)が入り、その集団で優位に展開しゴールは西谷が獲るパターンと、メイン集団でのゴールスプリントになった場合、愛三アシスト選手で列車を形成して、西谷をゴールに導くパターン)2通りのパターンであるが、チームが確実に1つ1つの戦略を遂行していくことが大切であると私は思います。
で、レースの流れの続きです。50kmを過ぎてから3人の選手が、メイン集団から抜け出し(David Pell 選手(Drapac-Porsche)とTobias Erler 選手(Tabriz-Petrochemical)とJay Thomson選手(South-Africa-National)の3選手)最大8分30秒のタイム差を付けた。メイン集団をコントロールするチームは、リーダーチームのTeam-Jayco-Skins。リーダーチームは、メイン集団のコントロールを止めてしまったため、メイン集団はスローペースとなる。スタートして90km過ぎたところで、メイン集団で落車があり綾部が巻き込まれた。体に少し傷を負ったが、自転車の変速ブラケットが破損したため代車に乗り換えメイン集団に戻った。130km地点で、またメイン集団で落車があり今度は西谷が巻き込まれた。幸い、西谷は怪我は無く、綾部のアシストを受けメイン集団に戻ることが出来た。
ゴールまで残り40km付近で、3選手とメイン集団までのタイム差は7分、メインのペースが上がりだしたが、3選手を吸収することが出来ず、Jay Thomson選手がステージ優勝し、個人総合はTobias Erler 選手に。メイン集団でのステージ4位争いのゴールスプリントは、昨日ステージ優勝を挙げたMichael Matthews選手がトップで通過し4位。西谷は、その集団の9番目でゴールし12位でフィニッシュした。
明日、第3ステージも平坦基調のコースレイアウト(PekanからMersingまでの145.6km)。明日もステージ優勝を狙って頑張ります。

1,本日、朝一番の盛選手。スタート時間まで日陰で体を休ませます。今回、日本から取材に来て下さっているYuftaさん(写真:右)。

   
2,ホテルからスタート地点まで自走で移動(写真:左)、いよいよスタート!レース中の綾部選手(写真:右)。
 
3,レース中の様子①。チームカーからボトルを受け取る西谷選手(写真:左)と別府選手(写真:右)。
 
4,レース中の様子②。チームカーからチームメイトのボトルを受け取り背中に入れて運ぶ、盛 選手。

 
5,レース中の様子③。チームカーからチームメイトのボトルを受け取り背中に入れて運ぶ、品川選手。
 
6,レース中の様子④。ボトルを受け取る鈴木選手(写真:左)、ドクターカーを呼んで治療を受ける綾部選手(写真:右)。
 

 ※明日も頑張ります!